木造施設を建てるために知っておくべきポイントまとめ
木造施設のメリット・デメリット
木造施設は、コスト面や環境面だけでなく、利用者の精神・身体などにも良い影響を与えると言われています。主なメリットは、「デザインの自由度が高い」「自然素材で快適な空間を創出できる」「利用者の印象に残りやすい」といった3点です。
一方でデメリットは、「耐火性に不安がある」「防音性が低い可能性がある」「劣化リスクがある」などです。ただし正しい知識のもと、適切な対策を行うことでデメリットを解決・軽減することが可能です。詳しくはこちらのページをチェックしてください。
木造施設の建築費用
施設の建築費用は、建物の種類、構造、規模、使用する木材の種類、建設する地域などによって大きく異なります。木造と鉄骨造、RC造それぞれの工法についてアパートの建築費用を調査したところ、木造が75万~95万円程度、鉄骨造が90万~120万円程度、鉄筋コンクリート造が105万~145万円程度。一番安いのが木造でした。
施設の建築を検討する場合は、構造だけでなく、費用や維持費についても考えることが大切です。ぜひ専門知識を持つ設計者や工務店などに相談してみてください。
木造施設の性能
鉄骨造や鉄筋コンクリート造が当たり前だった高層施設や大規模施設に、近年、木造が続々と出現。木造でも耐震・耐火基準を満たせる技術により、公共施設などの木造化・木質化が広まっています。
特に注目したいのが、建築用木材CLTです。CLTは、繊維が直交するよう木の板を交互に重ねて接着したパネルのこと。最大で3m×12m、厚さ270mmもの大きなパネルを作れる点が特徴です。コンクリート並みの強度で、従来の木造建築よりも高い耐震性を実現することができます。
木造施設は集客にどう影響する?
木材には、視覚、触覚、嗅覚、聴覚など多様な感覚に働きかけ、強い印象を残す特性があります。うまく活用することで、ブランドイメージの強化、SNSでのリアリティ強化、客単価アップなど多角的な集客効果を実現することが可能です。
ここでは、木の空間が利用者の印象・滞在時間・リピート率にどう影響するのか?事例などもご紹介しながら解説します。集客効果が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
補助金や助成制度はあるのか
日本では、戦後植林された多くの木が本格的な利用期に突入しています。しかし残念ながら十分に活用されているとは言えません。さまざまな補助金制度は、脱炭素・カーボンニュートラルはもちろん、こうした森林資源を活用し、地域経済の活性化を図る目的で設けられています。
ここでは、木造施設の建築で利用できる補助金制度について解説します。一口に補助金といっても、それぞれ対象者や対象経費、金額が異なる上、制度の内容が年度ごとに内容が更新されるため、積極的に情報収集することが大切です。
当メディアでは、木造施設の魅力や可能性を、BESS(アールシーコア)監修のもと多角的に紹介しています。空間づくりに向き合うすべての方へ、選択肢のひとつとして木造建築の価値をお届けできれば幸いです。
(株式会社アールシーコア)

BESSは、長年培ってきた“ほかにはない”技術とデザインで、木のクセや個性をそのまま活かし、暮らしを“遊ぶ”ための圧倒的な個性ある空間を創出します。ログハウスなどの木造建築に加え、アプローチやデッキといったランドスケープまで一体で設計し、建物単体にとどまらない世界観を実現しています。
当メディアは、Zenken株式会社が、「木のある暮らし」を提案し続けてきた株式会社アールシーコア(BESS)協力のもと制作しています。空間設計から始まる価値づくりを、木の建築という選択肢から紐解いていきます。