木造施設の魅力を木造のプロに聞く

(株式会社アールシーコア)
BESSは「木」という素材の力を活かして施設にぬくもりと個性をプラスする会社。保育園、宿泊施設、リゾート、アパート、店舗まで「人が集まり、ほっとできる場所」を木造建築でかたちにしています。ただ建てるだけではなく、そこに関わる人たちの“思い”を大切にしながら、一緒に考え、寄り添う企業です。
このメディアは、Zenken株式会社「MOKUSTRY」編集部が、「木のある暮らし」を提案し続けてきたBESS(株式会社アールシーコア)協力のもと制作をしています。
空間設計から始まる価値づくりを、木の建築という選択肢から紐解いていきます。
BESSは「木」という素材の力を活かして施設にぬくもりと個性をプラスする会社。保育園、宿泊施設、リゾート、アパート、店舗まで「人が集まり、ほっとできる場所」を木造建築でかたちにしています。ただ建てるだけではなく、そこに関わる人たちの“思い”を大切にしながら、一緒に考え、寄り添う企業です。
たとえば、宿泊施設では訪れた人がリラックスできたり、保育園では園児たちがのびのびと遊び、オフィスでは社員同士のコミュニケーションが生まれやすくなったり、木の空間は、ただ「心地よい」だけではありません。見て、触れて、薫って「安心感」「集中力」「共感性」など人が人らしく過ごすための土台を育んでくれます。 木のチカラは、目に見えない価値を、日常のなかにそっと届けてくれます。
木の空間には、人を“もう少しここにいたい”と思わせる、不思議な魅力があります。無垢材のぬくもり、やわらかな光、自然の香りそんな心地よさが、訪れる人の緊張をほどき、再訪などリピート率を自然に伸ばしてくれるのです。そのような動機は、サービスや商品だけでなく、空気感の設計から生まれます。
これまで鉄筋コンクリート造や鉄骨造が一般的だった非住宅分野でも、木造建築への移行が急速に進んでいます。 その背景には、環境への配慮や法改正といった要因があり、木造はサステナブル社会を支える有力な選択肢として期待されています。
木は生育の過程でCO₂を吸収・固定する「カーボンストック材」として注目されており、鉄やコンクリートに比べて環境負荷が低い素材です。また、再生可能な資源である木を活用することで、循環型社会への貢献も可能に。 「建てることが環境へのアクションになる」という発想が、今、多くの企業や自治体に広がっています。
耐火性能などの規制によって制限されてきた木造建築ですが、建築基準法の改正(2019年〜)により、大規模施設にも木造が採用しやすくなり、商業施設・医療・福祉・教育・宿泊といった分野でも木造化の波が加速。国としても「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」を背景に、官民一体となって木造推進が進んでいます。
近年では、構造材の高耐火化やCLT(直交集成板)などの革新技術が登場し、木造の可能性がさらに広がっています。これまで難しかった中大規模建築・多層階建築も、耐震性・耐火性を兼ね備えた「強い木の建築」として実現可能に。 「木でつくる」ことが、機能面でもビジネス面でも選ばれる時代になってきたのです。
企業や自治体のESG・SDGsへの取り組みが加速するなか、「どんな建物をつくるか」もその姿勢を示す重要な要素になっています。木造建築は、脱炭素や再生可能資源の活用といった環境配慮型の選択肢として、注目度が年々高まっています。ホテル・教育・福祉・公共施設などでは、利用者に「環境意識の高い施設」として選ばれることが、ブランドや信頼感にもつながります。
木造施設を建てることは、地域資源と人材を活かす取り組みでもあります。地域の製材所・林業との連携によって、建築が地域の産業を支える循環を生み出します。さらに、地域の工務店、設計事務所との協働も活性化され、顔の見えるものづくりが実現。結果として、地元の雇用創出や経済活性につながり、地域と共に育つ施設となるのです。
木は成長過程でCO₂を吸収・固定する天然の「カーボンストック材」。建てること自体が環境負荷の低減につながる、数少ない建築手法のひとつです。自然素材ゆえの“調湿性”や“断熱性”も高く、エネルギー効率の良い空間づくりが可能です。
「木造=高い」というイメージは過去のもの。いまや木造はコスト効率のよい選択肢として注目を集めています。輸送コストではRCのような重く大がかりな資材に比べて、木材は軽量かつ小分けでの運搬が可能。長距離輸送時の燃料費・車両費を抑えられます。また、木は断熱性・蓄熱性にも優れているため、空調コストの削減にも貢献。
木のもつ自然な表情は、空間そのものにやさしさとあたたかみを与えます。使う部位や仕上げ方によって表現の幅は広く多彩な世界観を演出できます。梁や柱などの構造を見せるデザインも可能で、空間にリズムや個性を加えることができます。
非住宅分野における木造建築のニーズは、これからますます高まっていく見通しです。実際に、国内の非住宅木造市場は2023年の8,788億円から2030年には11,400億円まで拡大すると予測されています。
木造建築は今環境配慮や法改正を追い風に、
非住宅分野でもトレンドとして
注目を集めています。
しかし単なる流行として採用するのではなく
「なぜ木造にするのか」「その建物で何を実現したいのか」
といった
明確なコンセプト設計が、他社と差別化をするため、
これからの木造建築には一層求められます。
BESSの特建事業が手がける商用施設は、単なる「建物」ではなく、訪れる人の心に残る“体験”を提供するビジネスの装置。
BESSが建てる家は暮らしを“遊ぶ”ための空間として、木のクセも個性もそのまま活かす設計思想を貫いてきました。ログハウスをはじめとするほかにはない木造建築を、長年の経験と技術でかたちにします。
建物単体では終わらせないのが、BESSのスタイル。アプローチ、デッキなど“外も内もひとつ”として設計することで、そこに訪れる人が「こんなふうに過ごしたい」と感じられる世界観をつくり出します。
その他、建築実績多数
山梨の森にひっそりとたたずむ、ログハウスの宿泊施設。建てるまでのストーリー、BESSを選んだ理由、宿泊客たちのリアルな反応、そしてこれから描く未来まで、自然と寄り添いながら生まれた“ここにしかない空間”の魅力を、オーナーインタビューで紐解きます。
木造施設は建てる施設ごとに目的や用途が変わってきます。それぞれ施設ごとに木造施設を建設する価値を紹介します。
木造はデザイン自由度が高く、調湿・断熱・リラックス効果など快適性に優れ、印象に残る空間づくりが可能です。一方で、防火・防音・劣化には配慮が必要。ただし、設計や素材の工夫で十分対応できます。
木造はアパート・宿泊施設・福祉施設などで鉄骨やRCより建築費が抑えられる傾向にあります。工期も短く、固定資産税や光熱費も軽減しやすい一方、防腐・防蟻などの定期メンテナンスは必要です。
近年はCLTなどの技術進化により、木造でも耐震・耐火基準を満たす施設が多数。断熱・調湿性に優れ快適性も高く、適切な設計とメンテナンスで経年変化も“味”として楽しめます。
木の香りや手ざわり、やわらかな光が五感に響き、居心地の良さが滞在時間やリピート率を向上させます。写真映えやSNSとの相性も良く、空間が“話題の場”になることで、新たな集客の起点となります。
国や自治体による木材利用促進制度があり、建築費や木質化費用の一部を補助する制度が活用できます。要件や申請時期は制度ごとに異なるため、早期の情報収集と計画的な申請が重要です。
東京では1923年の関東大震災や1945年の戦災で多くの木造建物が焼失し、その後は耐火・耐震性に優れた鉄筋・鉄骨構造が都市開発の中心となりました。1950年の建築基準法により木造の階数や面積に制限が設けられたことも、都市部での木造離れを加速させました。
さらに高度経済成長期には、密集した木造住宅が防災面で課題視され、行政の整備によって木造の比率は徐々に減少しました。
しかし近年、木材を高度に加工する技術革新が進み、木造でも耐火・耐震性能を確保できるようになっています。なかでも注目されているのが、板材を直交方向に積層したパネル「CLT」です。これにより都市部でも木を活かした建築が再評価されつつあります。
2010年に制定された「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」は、2021年に「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」へと改正され、対象が公共施設だけでなく一般建築物にも広がりました。
これを機に国は「木材利用促進本部」を設置し、地方自治体や民間事業者と連携しながら、木造化を積極的に推進する基本方針を策定。そこでは、「可能な限り木造化・木質化を進める」ことが明示され、耐火仕様の技術基準も整備されています。
BESSは、ログハウスをはじめとする木の建築を得意とし、無垢材を活かした施設づくりに取り組んでいます。 宿泊・商業・福祉・事務所など幅広い用途に対応し、木ならではの心地よさを大切にした空間を形にしています。
BESSが大切にしているのは、“暮らしを楽しむ”という考え方。その想いは、商用施設づくりにも通じています。 人が集い、過ごし、ふと立ち止まる空間に、木のぬくもりを届けたい。自然体でいられる空間こそが、これからの社会に求められる価値だと信じて。
このメディアは、Zenken株式会社「MOKUSTRY」編集部が、「木のある暮らし」を提案し続けてきたBESS(株式会社アールシーコア)協力のもと制作しています。空間設計から始まる価値づくりを、木の建築という選択肢から紐解いていきます。